今月の茶道具 JAPANESE TEA UTENSIL
赤楽茶碗 赤砂くすり 銘 「慶雲」 兼中斎書付 志村琮山作
お茶碗全体にかけられたくすりがとても美しく、宇宙にきらめく星々に見えます。そして正面の黒いところと一つになり、この茶碗全体が一つの銀河に見えてきます。
銘の「慶雲」とはめでたいことが起こる前兆とされる雲のことを言います。
下を向きがちなご時世ではありますが、それではせっかくの慶雲の訪れる予兆も星雲も銀河も見えません。坂本九さんの歌にもありますように、上を向いて歩いていたら、星雲が見え、めでたいことが起こるのではないでしょうか。
