今月の茶道具 JAPANESE TEA UTENSIL
黒楽茶碗 高橋一翠作
1958年に高橋一翠氏により、東京で吉光窯という名前で開窯され、以来100年以上続く、窯元です。
こちらのお茶碗は、その高橋一翠氏により焼かれた黒樂です。
大きく構えた姿がとても風格がある中、飲み口の丸みと全体の艶が優しさを感じさせてくれます。
茶碗正面と内に広がる点々が、宇宙にきらめく星々のようにも見え、まるで宇宙を覗き込んでいるような気持ちになります。
手に持っていると心地よい手触りで、ずっと持っていたくなるような温かい安心感を覚えます。
また、お茶碗を育てることの楽しさを教えてくれるお茶碗となっています。
数ある茶碗の中でも、黒樂茶碗はその輝きがとても素直に感じ取ることができるお茶碗ではないでしょうか。
