六花亭 六花のつゆ
北海道の和洋菓子屋さんを紹介します。
北海道を代表するお菓子メーカーの一つといえば「六花亭」と言われています。
名前にある六花とは雪の結晶という意味が込められてようでございます。
雪の結晶とする意味の由来には創業者の波乱万丈な男・小田豊四郎が東大寺管長の清水公照猊下に店名変更の相談をしたときに「北海道といえば雪」といわれ、雪の六結晶の別名・六花を付けたとされています。
坂本龍馬とも縁が深いと言われる北海道でありますが、その龍馬の甥の孫にあたる坂本直行さんが描いた花柄のパッケージは多くの人も見たことがあると思います。可愛らしいその絵柄のファンは多いと言われています。
六つの花の滴る露や雪結晶をモチーフにしたようなお菓子が愛らしいお菓子「六花のつゆ」であります。
六つの味に含まれているのは以下の通りです。
青色 ペパーミント ペパーミントリキュールを使用
赤紫色 ワイン 果実実に溢れたワインを使用
クリーム色 梅酒 南高梅を純粋焼酎に漬け込んだ梅酒を使用
赤色 ハスカップ ハスカップ酒を使用
白色 コアントロー オレンジリキュールの名酒、コアントローを使用
黄色 ブランデー 深いコクと芳醇な香りが特徴のコニャックを使用
六花のつゆ アレンジ
洋菓子のようであります故、茶道の干菓子には一見不向きに見られますが、お菓子器の合わせ方により雪の結晶のように見えるため良いと思われます。葉を張り込んだ菓子器に葉に滴る露のように入れる、若しくは葉っぱをよく清め、器として用いるなどでその六色結晶のような美しさが現れると思います。
抹茶との相性も良きでございますが、紅茶に数個溶かして飲むなどのアレンジもあるようです。
私は梅酒のつゆと抹茶の相性が良きに感じました。紅茶だとアールグレイに数個が好きです。
紅茶といっても品質の良い香りと味が命のダージリンなどには不適当と思われます。
ミルクティーやチャイ(スパイスを入れるミルクティー)として飲まれるアッサム、ニルギリ紅茶に六花のつゆを数個入れると不思議な味わいになり、美味しく飲めます。気分により、つゆのお菓子の配合を変えるなどもできます。自分好みの探求です。
六花のつゆはストレートで数個砂糖代わりでもミルクティーの砂糖代わりにも扱えます。紅茶にブランデーをいれるとは別な方法でオシャレな形として相手に楽しんでいただきつつ飲んでいただけます。
北茶では会員、関係する皆さんの好みの把握に努め、お菓子を変えて事務局でお迎えしております。少しでも長閑な時間をお茶一服で過ごしていただけますように。御礼合掌。
六花開き解ける実 雪食えば露 団々亭に集う
佐々木宗芯