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茶の湯ある日常茶飯事

毎日色んなお茶を飲むけれど、抹茶って普段家では飲まないよね。

茶の湯のある日常生活をしてみたいけど茶室もないし、道具も多く持てないからないから無理だよね。

日常に生かされるお茶ってなんだろう。

お茶を点ててみたいけど難しそうで私には無理だな。

今回のテーマは日常に生かしていく茶道のお話をします。

親しい友人や知り合いなどが貴方の自宅に遊びに来た時、多くの人は飲み物を出すと思います。冬に良い香りを鼻いっぱいに運んでくれるほうじ茶、甘ーいお菓子と合う少し苦みのある緑茶や紅茶、ルチンも豊富で香ばしい香りが御馳走の韃靼そば茶など多く種類はあります。

では抹茶はどのように飲めば良いのか。茶碗に茶筅、茶杓(スプーンでも可)この三つを揃え台所で点てて自分で自服したり、お客さんにそっと出して差し上げれば良いと思います。これだけでも普段の日常にお茶が生かされ、自分も楽しく、お相手も笑顔になっていただけます。特別な日には少々良い和菓子を用意して待っていることも良い一日の始まりを予感させてくれるはずです。

お茶を点てる速度は一定を保ち、茶筅を振る速度は遅すぎないように点てると良いと思います。茶筅を振る回数は10回~15回程で止めると湯の温度も程よく緩和され茶の気が逃げず美味しいお茶が点てられるはずです。

開封したての抹茶は電気を帯びている関係上、お茶の粒子が固まりだま(粒上)になっているので篩缶や茶漉しで漉すと良いと思われます。こうする事で飲んだ後に茶碗の底に粒粒が無くなります。

お湯を熱く入れると香り高く空間と自分を優しく包み込みます。しかし、お茶の苦味成分であるカテキンやカフェインが活性化して苦味成分が溶け出します。カフェインの活性化温度は60℃を境に大きくなります。お湯の温度が高いほど苦味が増加するのもこのためです。60℃以下の場合は苦味成分は抑えられ、アミノ酸という旨味成分が良く感じられます。しかし、温度が低いとお茶本来の味を感じられず、香りも良く立ちません。

ポットのお湯は熱くし沸かしつつ、茶筅を振ることで一定の温度の緩和を図ることが自宅で美味しいお茶を飲めるコツであると思います。

自宅で特別な時間を作ってみたい、点前をして大切なあの人にお茶を点てたいと思う場合はテーブルの上で使えるお盆を使った点前(略盆点前)があります。電気ポットを傍らに置きながら行うことも鉄瓶、やかんをコースターの上に置きながら行うことも可能です。ここに一工夫、お香を聞きながらお茶を一服するのも楽しそうですね。

お好みのお香を灰の入った香炉に乗せて聞く、若しくは松栄堂さんの灰の使わないひいな香炉を傍らに置きつつ、お茶を飲んだりとご自宅で自由に楽しく茶の湯を行えます。

後は思いの乗せた道具を扱い、その点前に自分の心を映して進行するだけです。丁寧に相手や自分を想いながらお茶を点てると、和が生まれ、伝わります。そして笑顔な自分も相手もいるはずです。

時には茶箱と呼ばれるお茶のお弁当箱を外に持ち出し、ピクニック気分で楽しい時間を作るのも良いですね。旅先や家族と出かける先に持っていくなど夢が広がります。

利休百首に「茶の湯とはただ湯を沸かし 茶を点てて飲むばかりなる事と知るべし」と詠んでいる個所がございます。一見当たり前な事柄に真理は隠されており、難しいことであります。それでも難しいことは一度置いといてお茶を点ててみましょう。お茶を自分にそして相手に点て続ける先にあるのは笑顔と幸ある未来であります。これはどんな小難しいことより不変の真理に近い気がします。相手も笑顔だから自分も笑顔、またみんなで笑顔になるから相手も微笑む。ただそれだけです。

貴方の北茶も美味しいお茶の点て方講座や略盆点前、茶箱点前の教室も開催しております。興味のある場合はご家族様、ご友人と一度お茶でも飲みに来てくださいませ。私たちは貴方にお茶を飲みに「きたさ」と呼んでいただけることが何よりの和顔となります。

日常の茶飯事 茶の湯結びの人と人

佐々木宗芯

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