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水屋仕事の心得(お茶会編)

お茶会でのお手伝いが初めての方を対象に、簡単に書かせていただきます。

水屋での仕事は、茶席で行われている点前に対して、陰の動きといわれています。

水屋での仕事は、点前のように決められた順序はなく、所作を人に見せることもないため、気持ちが油断しやすく、おろそかになりやすいといわれています。

しかしながら、水屋での仕事は、茶道稽古の基本でもありますし、水屋は陰徳の場所、心を清める場所とも表現されるほど大切な場所であり仕事でもあります。

また「水屋上手は点前上手」と言われる言葉もあります。

お客様が見ていない水屋でも、おろそかにせず水屋仕事をしっかり心している者は、点前でもそれが反映されているという意味です。

話は少々変わりますが、堀内宗心宗匠は、あえて水屋を茶席に置き、その仕事ぶりを見てもらいながら、お客との一体化を目指し、安心感をおこしたお茶事があったとされています。

これは、今利休とも称された宗心宗匠だからこそできたといえます。

私たちも日頃より水屋仕事をしっかり心して行い、お客様に見せても大丈夫といえるほど水屋仕事を積んでいきたいですね。

水屋仕事の要点を五つあげます。

① 清潔さを常に保つこと。

② 水屋には、不必要な物を置かないこと。

③ お道具や荷物の整頓をよくすること。

④ 道具を大切に扱うこと。

⑤ 不必要な会話は慎むこと。

お茶碗を準備する時はたっぷりと内側、外側ともに水をかけ、茶碗に水を十分に含ませ、清めていくこと、お茶碗を使用する場合は、お茶碗をしっかり一椀、一椀温めとくことなども大切な心がけです。

釜の湯は、底の方から汲み、心を込めて、お茶を点てることも大切な心がけとなります。

お茶をお客様のもとに運んだら、お客様の目をしっかり見て、微笑み、お声をかけてください。

使用したお茶碗は必ず、綺麗な新しい水で清めることも大切な心がけです。

また、分からないことや疑問があれば、先生に遠慮なく聞きましょう。

経験者は嫌な顔やピリピリせず、初心者をよく導き、水屋での仕事を教えてあげてください。

最後に。

何よりも一人ひとりが心しなければならないことは、お茶の心に反することを戒め、仲間を思いやり、真心からお客様をおもてなしすることであります。

そして、お客様に「気持ちよく、美味しいお茶を飲んでいただくこと」を皆で目指し、励むことであります。

そのために必要なことは、ご自身が一番わかっていると思います。

皆さんで美味しいお茶を点て、お客様や周りの人を思いやり、みんなでお茶会を成功させましょう。

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