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子から親へ伝えたい心「小さなお茶人の目標」

本日は茶の湯スクールKITASAの稽古がありました。

最初、緊張した面持ちで入ってきた子供たちはお茶を飲んでから、少しその緊張も解けたのか、笑顔が生まれていました。動きは初々しくもありながら、一生懸命に学び、それは、それは、とても可愛い姿でございました。

また、目を輝かせながら点前やお道具を見つめる、その姿は凛々しくも堂々としておりました。

この先が楽しみです。

さて、稽古が終わり、子供たちに質問をしてみました。

「今の目標は何ですか?」

それに対し一番最年長の子が

「あそこでお点前をして、お茶を点てたいです!」

と答えました。次に私は

「初めての点前で誰にお茶を飲んでいただきたいですか?」

続いて最年長の子は

「親に…親にお茶を点てたいです!」

と話してくれました。言葉を発した後、少し照れくさかったのか、顔を下に向いてしまいましたが、親へお茶を点てて、想いを伝えたいと発した時の眼には力強さと真っ直ぐな親への愛がございました。

お茶は普段照れてしまい伝えられないこと、言葉では言いづらいこと、心で語り、伝えたいものも、道具やその点前する姿で相手に伝えられるとする功徳があります。

そして、世阿弥の風姿花伝には「初心忘るべからず」とあります。初心とは昔の自分を忘れないとする意味もありますが、出来なかった自分を忘れないとする意味もあります。延いてはそこを原点とし、さらに輝かせるとする意味もあります。いつまでも少年の心持で、素直に事に当たることは自身の輝きを促してくれるものです。

少年の親への言葉を聞き、思い出すものもたくさんあるのではないでしょうか。

本日も有難い一日でありました。

子供たちが親にお茶を点てたいとする純粋な想いが成就するように一緒に稽古をして歩んでいきます。

初心忘るべからずして煌々と行うに易し

佐々木宗芯

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