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つくし牧田「さくらの寒氷」

つくし牧田 さくら寒氷

第二回応援茶会~Festival of world sports~において使用された寒氷でございます。

寒氷とは茶道で干菓子として用いられる、表面は固い半生菓子であります。

寒天に砂糖またはすり蜜を煮溶かして練り、流し箱に入れて固め、抜型で抜き、表面を乾燥させて作られると言われています。

さくら寒氷 断面

名称の「寒氷」は糖化した表面の見た目や食べたときの食感が氷に似ることからつけられています。

こちらの寒氷を作ったつくし牧田さんは北海道小樽市で創業して40年ほどの新進気鋭のお菓子屋さんであります。主にお茶席のお菓子を中心に製造しています。

そして、店内に入りますと大きなお菓子の芸術品がありますので、ぜひご覧になってください。

ここつくし牧田さんの店員の皆さんはとても親切で笑顔が溢れています。ちらりと奥に目を配ると、お菓子の製造現場も少しだけ覗けます。

美味しいお菓子をみんなに食べてほしいとの思いからか、価格はとても良心的に設定されており、小樽市民、近所の人に親しまれ、北海道のお茶人に多く愛されています。

少し桜のお話をいたします。

花の桜は茶道の世界では花入れにいれない方が良いとされています。理由は桜の美しさにお客が目を奪われるから、さくらはひらりとすぐ散るから縁起が悪いからなど言われています。

しかし、決して桜の花を花入れに入れて用いてはならないというわけではありません。入れて用いる茶人の力量に委ねられます。

さくらの名称の由来は春になると訪れる稲(さ)の神様の宿る木の座(くら)から「さくら」と言われたとされています。神様の御宿りになる春の神木とも言えます。春になると宿る、ではそれ以外の季節ではどこに居られるのか気になるところであります。そして、さくらは神様の宿る縁起のよいものと言えそうであります。

米粒一つに神様、仏様が宿るとおばあちゃんやおじいちゃんより言われたことがある方がおられると思います。そのように考えるとさくらに宿り終わった稲の神様はみんなが食べる稲になるのかもしれませんね。米粒一つ無駄にしないようにしないといけませんね。

さくらの時期になると流れる「さくらさくら」は子供の御琴の練習曲として江戸時代に作られた「咲いた桜」がルーツにあると言われています。

さくら さくら

やよいの空は 見渡す限り

霞みか雲か 匂いぞ出ずる

いざや いざや

見にゆかん

茶弁当携えて桜を見に行く季節が訪れますね。

桜見る人の笑顔見えることに。御礼合掌。

さくらさくら みなみな笑顔 見渡す限り

霞みの奥か 幽かに見える

いざや いざや

見にゆかん

佐々木宗芯

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